玉木宏「俯瞰しながらも、がむしゃらに」、BS時代劇「おいち不思議がたり」で父親役好演、道場仲間の岡田准一から刺激_l1ng
俳優の玉木宏(44)が、時代葵わかな(26)主演のNHKのBS時代劇「おいち不思議がたり」(日曜・後6時45分)で町医者の父親・松庵を演じている。劇お父のような医者を目指す娘を、不思優しいまなざしで見守る役どころ。で父「青天を衝け」(21年)以来の同局ドラマ出演。親役スポーツ報知のインタビューに応じ、道場l1ng時代劇の魅力や親子の関係、仲間転機となった出会いを語った。の岡(加茂 伸太郎)
4年ぶりの時代劇。田准玉木は「人と人との心の芝居を描けるのは、刺激時代劇が絶対的玉木議が」と魅力を語った。
「すれ違いの描写であれば、今の時代で描くのは難しい。どうやっても会えてしまうから。『そこは走らないだろ』『タクシー乗るだろ』とか(SNSで)突っ込まれてしまう。時代劇は心と脚しかない時代。携帯電話もない。人の心と心でストーリーを生み出せるのがいいなって思います」
あさのあつこ氏の同名小説シリーズが原作。医者を夢見る主人公・おいち(葵)と、江戸の長屋で暮らす町医者の父親・松庵を演じた。無念のうちに亡くなった者の声を聞き、姿を見ることができる“不思議な力”を持つ娘を温かく見守り、そっと寄り添う役どころ。葵とのシーンが大半を占めるため、長屋のシーンが必然的に多くなった。
「不思議さ、怖さが少しある物語なので、家がホッとできるシーン、息抜きの場所になるように演じました」。父娘の関係性の良さをどう映像で表現するか。意識したのは安心感と重厚感。「達観している感じがないと、なかなかそうは見えない。間を置いて。ゆっくり、しっかりと話して。動きもせかせかしないように心がけましたね」
18年に結婚。20年夏に第1子の誕生を公表した。松庵とおいちの関係性に「何でも子供の方から打ち明け、父は父なりの言葉で返す。家は、そういう会話ができる場所じゃなきゃいけないなって。父親になって、すごく感じるというか。家に帰った時、窮屈さを感じるような環境を作らないように、と(日ごろから)思ってます」と話した。
40代半ばに差しかかった。20年からブラジリアン柔術を習い始め、昨年は世界大会「ワールドマスター柔術選手権」に出場。道場仲間の岡田准一(43)と過ごす時間が増え、刺激を得ている。「彼はエンターテインメントとして作品を『魅せる』中で、いかにリアルを埋め込むかを追求している。それは共感できる部分。リアルを知った上で『魅せる』やり方を追求していけば、(役柄に)奥行きが生まれると思うから」
岡田は主演作「SP 警視庁警備部警護課第四係」に備え、カリ(フィリピンの伝統武術)、ジークンドー(ブルース・リー考案の武術)、USA修斗(総合格闘技)を習得。師範免許を取得した。「(一つの役柄を通じて)人に教えられるまで追求し、(その分野に)のめり込む。同じ世代にそういう仲間がいるのは励みになる」。自身も目指すのはウソのない演技。「俯瞰(ふかん)しながらも、がむしゃらに。冷静さを失わず、突き進んでいきたい」
◆玉木 宏(たまき・ひろし)1980年1月14日、愛知・名古屋市出身。44歳。98年俳優デビュー。2004年WOWOW「恋愛小説」でドラマ初主演。06年NHK「氷壁」で連ドラ初主演。13年「ホテル マジェスティック」で舞台初主演。代表作にドラマ「極主夫道」「ジャンヌの裁き」、映画「沈黙の艦隊」「ゴールデンカムイ」。18年に木南晴夏と結婚。身長180センチ。
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